縁起

光明院荻寺は真言宗豊山派に属し、慈雲山荻寺光明院と呼ぶ。 遅の井川(善福寺川)中流北側高地荻窪の中央に位置し、千手観音を本尊とする観音堂(五間四面)を中心とし、 不動明王安置、閻魔堂(間口二間奥行二間)閻魔大王安置、鐘楼堂(一間半四面)を持つ荻窪随一の古刹である。 当寺の縁起によれば、本尊千手観音は、行基菩薩の真作にして、和銅元年(七○八年)某行者尊像を笈して 此の地を通るや、	不思議にも尊像重くして、歩くこと能はず、行者思ふに、尊像此の地に縁ありと、 附近一帯に繁茂せる盧荻を刈りて、草堂を営み、佛を安置し草堂を荻堂(荻寺)と名付けた。爾来此の地一帯を荻窪と称す。

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